•台湾歴史博物館 提供

この百年余りの間、台湾と日本は、地理的に近いことと複雑な歴史を背景にして、空間的にも時間的にも交差し合い、深い絆を結んできた。植民地統治の観点からすると、日本政府は高圧的に台湾を傷つけてきた。政治体制の管理以外では、両国の優秀な政治エリートや知識層たちは、時代思潮の流れに沿って思想的に対立して争うこともあれば、抵抗し合って、それを受け入れることもあった。そして、人々の日常生活に根ざした文化的な要素、例えば言語や風習、衣食住、流行、娯楽などがどのように影響し合い、長い歳月を経て洗練され薫陶されていくことで、それがいかにして人々の人生の記憶および成長の経験の一部分になっていったのかを見ることが、台日交流を考える際の原点にはある。「見てみる」と「考えてみるる」というエリアの後に、最後の「恋してみる」というエリアでは、感性と人情の面から見て、両国の日常生活での触れ合いや気持ちが解け合っていくことに注目して、台日の文化交流がどのように両国の社会の奥深くまで浸透していったのか、またどのように生活の場に刻み込まれていったのかを見ていきたい。文学作品やオーディオ・ヴィジュアル・メディア、旅行や踏査、郷土調査などをとおして、波動の時代に両国の人々が歩んできた軌跡と、その軌跡に沿った綺麗な風景をご覧ください。

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