衣食住から娯楽まで
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•台湾歴史博物館 提供 •台湾歴史博物館 提供

今日まで、日常生活では、固有名詞や空間秩序に至るまで私達が気付かないだけでも日本植民地時代から植え付けられてきた様々な生活習慣があった。例を挙げてみると、料理の際に味付けに用いる「味の素」や、子供の頃に大好きだった「森永キャラメル」、熱狂的な「野球鑑賞」、暇な時に興じた「麻雀」、「レコード鑑賞」、異国情緒に溢れる「コーヒー」、「洋食」などがそうであった。そして同じように、飲食店の台湾料理や喫茶店の台湾茶なども日本人に舌鼓を打たせた。戦後になると、アニメやコスプレ、ファッション、バラエティ、J−POP などをとおした文化交流も始まった。台日間の交流を表現するために、本コーナーは「日常的な風景、生活の内実」と「ファッション、メディアの記憶」という二つに分かれている。前者は素朴な日常風景のことであり、後者は眩い文化のファッションショーのことである。こういったものをとおして、文化の触れ合いやその影響が、どのようにして知らない間に共同体に植え込まれて生活スタイルに定着したのかがわかる。